名古屋市天白区塩釜口 トリガーポイント療法,筋膜リリース,MYORUB®

 しおがま鍼灸治療室

第1肋骨刺鍼

 

「第1肋骨刺鍼」は、第1肋骨の骨面上に鍼を打つ治療です。

さまざまな症状に有効ですが、一方でリスクもあるため、
ほかの鍼治療とは区別した説明・価格設定としております。

 

※第1肋骨:全部で12対ある肋骨のうち、1番上にある肋骨

 

適応となる症状、病態

 

  • 肩凝り、胸郭出口症候群
  • 頭痛
  • 睡眠時無呼吸症候群、いびき
  • 喘息、気管支炎
  • 不眠
  • 起立性めまい
  • その他自律神経症状全般、理論的に改善が見込める症状

 

金額

 

1か所1回5500円(税込み)

左右2か所11000円(税込み)

使用鍼代1本150円(特注鍼のため。2本使うことが多い)

★状態によっては複数回行うこともあります。

 

なぜこの治療を行うのか

 

第1肋骨へ鍼を打つことで斜角筋の緊張を下げ
症状の原因となる姿勢をとらずに済む身体の状態にすることで、
症状の根本的な改善を図ります。

また、とくに胸郭出口症候群の診断をうけ、
医療機関で手術を要すると言われた方の
もう1つの手段としてこの取り組みをしております。

 

第1肋骨の位置

 

第1肋骨は胸骨柄の下をくぐり、第1胸椎につく骨です。
平たい骨面には前斜角筋と中斜角筋が起始します。
また、前斜角筋と中斜角筋のあいだを腕神経叢、鎖骨下動脈が通ります。

 

不定愁訴、診断のつかないあらゆる症状との関係

 

腕神経叢、鎖骨下動脈と第1肋骨の間では、筋膜による癒着が起きやすいです。
癒着が起こると斜角筋の持続的緊張を引き起こします。

要因は普段の姿勢が大きく関わります。
デスクワークなど、一日のあいだで座っている時間が長いと
その姿勢で身体が固定されてしまうことが多いです。

とくに、

 

  • 頭が肩より前に出る姿勢
  • 肩甲骨を上にあげた、いかり肩

 

が常態化すると、ページ一番上「適応となる症状、病態」
に列挙した症状が発生しやすいです。

 

なかでも胸郭出口症候群は重症となった際、
一般的に行われるのは第一肋骨部分切除です。
当院では、あくまでも保存療法での症状改善を目指します。

 

気胸のリスクと、対策

 

第1肋骨骨面に沿わせる刺鍼のため、
骨面から逸れた場合に肺尖部で気胸が起こる危険性があります。

※気胸:
胸腔内に何らかの原因で空気が流入し、肺が虚脱してしまう状態。
鍼灸における気胸は鍼先が胸膜に刺さり、そこから空気が流入して起こる。

 

事故を防ぐために

 

  • かならず予約をしたうえでご来院ください
    治療は1回につき2時間程度をご想定ください。

 

  • 原則、説明と刺鍼する日を分けます
    質問などありましたらお気軽にお声がけください。

 

  • 十分な準備のもと行います
    気胸は第1肋骨の触知(触り分け)が不十分であったことで
    起こることが多いです。ファシアリリースにて第一肋骨上および
    その周囲を柔らかくし、鍼を打つ部位がわかる状態にしたうえで
    刺鍼します。
    ※そのためすぐには刺鍼できないことがあります。ご了承ください。

 

  • 事前、事後のバイタル計測(脈拍、SpO2など)